■炭火焼きがおいしい理由 |
・遠赤外線効果 |
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一番の理由は、赤外線の効果によるものと思います。炭火は強い遠赤外線を発していて、この赤外線が物質の表面から均一に加熱し、物質の中まで加熱しやすくします。ですから、焼きむらなくこんがり中までおいしく焼き上がるのです。
また、赤外線の輻射熱は表面をむらなく一気に焼き上げるので、食材内部のうま味成分を閉じこめてしまい、まわりはパリパリ、中はジューシーな食感になります。 |
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・炭火は水分を含まない |
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一度でも炭火に手をかざした方はお解りになると思いますが、ガスなどと比べるとカラっとしていて、乾いた熱さを感じます。これは、炭火にはほとんど水分が含まれてない為で、カラっとした焼き上がりになります。 |
・豊富に含んだミネラル |
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備長炭には豊富にミネラルが含まれています。そのミネラル分が食材のうま味成分を増やし、一層食材がおいしくなります。 |
■備長炭で椎茸と海老を焼く |
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せっかく備長炭を使って七輪焼きをするわけですから、食材もケチらずいい物を選びます。今回は海老と椎茸です。(本当はカニが良かったのですが、良さそうな物がなかったので断念しました)海老は大ぶりで生の物(冷凍なら使用前に自然解凍)、椎茸は国産で笠の大きなものを選びました。
先ず椎茸から焼きます。備長炭に完全に火が付いたのを確認してから、椎茸を置いていきます。汁が出てくる前にひっくり返し、反対側を焼きます。しばらくすると、椎茸のうま味成分の汁が出てきて、ジュウジュウいいだした頃が食べ頃です。椎茸本来のうまみが凝縮され、中に閉じこめられていますので、そのままでもとてもおいしくいただけます。
次は海老です。この頃には、備長炭が最高温の熱を発しているので、焼きすぎには注意します。海老は上から見たとき、縁が赤くなったのが見え始めた頃にひっくり返します。そして、少し焦げ目が付いたらすばやく取り上げましょう。黄色くなってしまうと焼きすぎです。熱い内に殻を剥いて、醤油又は塩を少々付けていただきました。海老の濃厚なうまみがしっかり残っていて、プリプリした食感で絶品です。最初に塩をして、塩焼きにしてもおいしいです。 |